日曜日の夕食に、息子がフランスから入荷したばかりのボジョレヌーボーを開けてくれました。ワインのことは、ほとんど知らない私ですが、香りがよく、まろやかで、さわやかなことはわかりました。
ワインのラベルを携帯のカメラで撮っていると、息子がポツリと言いました。「このワインを作った人は最近、亡くなったんだよ。いいワインを作ってくれていたのに、これが最後の作品だ。」
作者に感謝の気持ちをこめて何度も飲み干しました。葡萄の深い味わいにヴォルドーの空気が溶け込んでいるような、そんな気がしてきました。このワインを作っている工房は息子さんが継ぐそうです。名も知らぬワインであっても、ラベルの向こう側にはいろんなドラマがあることと思います。(Q